AI活用の樹木診断システムの開発に着手 三井住友建設
更新日:2025/5/2
三井住友建設(東京都中央区)は、AIを活用した樹木診断システム「treeAI(ツリーアイ)」の開発に着手した。活用により、倒木や落枝による事故を防止する樹木管理をサポートする。既に茨城県と覚書を締結し、県内の街路樹を対象にAI診断システムの実証実験も開始した。

ツリーアイは、樹木医などの専門家が目視で行っている樹木の初期診断を、AIの画像解析を駆使することで、倒木の可能性がある危険木のスクリーニングを簡易に実施。診断データをデジタル管理台帳に蓄積し可視化することで、樹木管理の高度化を実現し、最適な管理計画が立案できる。

三井住友建設は、今後もツリーアイの正式リリースに向け茨城県との協力関係を継続。引き続きAIを用いた診断結果と、専門家による目視結果を比較することで、システムの精度や有効性を検証していく。試験結果を踏まえたシステムの精度向上と、更なる実用的なシステム開発に取り組むことで、樹木管理支援事業の早期事業化を目指していく。
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クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。