伊東侑真さん(株式会社北匠システム・代表取締役)
更新日:2025/5/2
新卒で札幌市役所に入庁し、福祉部で3年間勤務した。やりがいは感じていたが、学生時代から抱き続けてきた起業への思いを抑えきれず、2021年に退庁。その後、様々な仕事で経験を積み、足場の骨組みを活用したガレージ施工のノウハウを獲得。2024年4月から本格的に始動している。


建設業は未経験で、「3K」のイメージもあったが、身体ひとつで稼げることや収益性の高さに魅力を感じ、参入を決意。北海道は新築よりもリフォーム需要が多く、競合も多い状況だ。その中で細かなニーズを見極めながらも、「他社と差別化できる業態を模索した中で、ガレージ事業に辿り着けた」と語る。業界知識を深めるため、動画などを活用した学習も続けており、実践を通じてスキル向上を心掛けている。


昨年からX経由での案件獲得を実現しており、SNSの効果・影響力を再認識。「手探りの状況だったが、初期に結果を残せたことが自信に繋がった。更に駆使を遂げることで、集客力の確立を目指したい」と意気込みを見せる。当面の課題は、技術の向上と事業拡大。特にガレージ事業に力を入れる意向が強く、「今年は1人で10件の施工を実施し、いずれは人員も増やしたい」と先を見据える。最優先事項は多くの現場数をこなし、安定した収益基盤を構築すること。しばらくは孤独な戦いが続きそうだが、その眼光は輝きに満ちており、目的達成に到達する日が待ち遠しい。

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この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。