アクアライン親子見学会を開催 東京建設業協会
更新日:2025/5/2

東京建設業協会は、8月22日にインフラツーリズム「東京湾アクアライン裏側探検」を開催した。同企画は、小学生3~6年生と保護者を対象に、東京湾アクアラインのパーキングエリア「海ほたる」で建設時の工夫や施設の安全対策などを紹介するもの。参加者には、夏休み自由研究の対象に臨む児童が現れるなど、特徴の多いツアーとなった。

当日は、トンネルで横断する東京湾アクアラインの概要や歴史、建設の工夫や安全の仕掛けなどを担当者が説明。海底トンネル入り口からトンネル内の緊急避難通路までを徒歩で潜入し、避難経路や避難施設など、普段見ることのできない場所を観察することができた。

また、海底トンネルの掘進に活用したシールドマシンや、約10キロにも及ぶトンネル部、換気のために必要な人工島・風の塔など、各々の役割を紹介し、万が一の事態が起こった際でも盤石な体制を設けていることなどを、専属スタッフが説明した。

参加した児童からは、「事故が起こった時の逃げ場所が、建物内にこれだけ多くあることに驚いた。今後は、学校やマンションなどの避難経路などにも注目するようにしたい」との声も上がった。

東京湾アクアラインは、川崎市川崎区浮島町から木更津市中島までの15.1キロの距離を結んでおり、総事業費は約1兆4400億円。工事期間は、1987年7月10日~1997年12月17日となっている。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。