AIダンプキーパーがNETIS登録
更新日:2025/5/2

アーキット(札幌市中央区)と萩原建設工業(北海道帯広市)が共同開発した、「AIダンプキーパー」が、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録された。登録番号はKT-240141-A。

AIダンプキーパーは、現場に設置したカメラ映像を独自AIで解析し、これまで目視で実施していた土砂運搬車両(ダンプトラック)の確認や記録などを自動で行うシステム。AIにより工事車両を判定し、現場作業員の代わりに応対が可能になったことで、現場の省人化と生産性向上を実現する。
従来、建設現場では渋滞対策や道路の汚損対策、土砂運搬のサイクルタイム改善などに作業員を配置し、目視による管理を行ってきたが、AIダンプキーパーの提供により作業者の負担軽減を実現した。
今回は、萩原建設工業が培ってきた現場の知見とコア技術を基に、アーキットがシステム開発を行った。今後、実際に工事でAIダンプキーパーを利用した施工者は、工事成績評定での加点対象となる。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。