「ブランディングに関するアンケート」を発表 タナベコンサルティング
更新日:2025/5/2
タナベコンサルティング(東京都千代田区・大阪市淀川区)は、「2024年度ブランディングに関するアンケート」の結果を発表した。アンケートは、全国の企業経営者、役員、経営幹部、経営企画部責任者、ブランディング・マーケティング責任者などを対象に実施。企業の多くが戦略未策定の状態だが、ブランディングなどに関わる意識は向上しているケースが多いことが明らかになった。

自社のマーケットを成長市場と考える企業のブランド投資の方針として、「増加」が54.7%と最も高い割合となった。企業が成長市場に対して積極的に投資を行い、市場開拓の拡張を目指す姿勢を見て取れる。一方、「横ばい」の回答も35.8%と高く、安定した投資戦略を維持する姿勢も見受けられた。また、自社のマーケットを停滞市場と捉える企業では「横ばい」が66.7%と突出しており、多くの企業が現状維持を選んでいることが理解できる。

ブランディング戦略を策定している企業は46.7%となり、昨年と比較して約7ポイント増加。その一方で、53.3%の企業は策定に至っていないことが分かった。企業におけるブランドの重要性に対する認識は高まりつつあるものの、依然として過半数の企業ではブランド戦略が未策定となっている。
また、戦略を策定している企業の中で、57.0%が戦略の進行状況は順調だと報告しており、39.2%が遅延を認めている。更に3.8%の企業は進行が完全に停止していると公表。これは、戦略の策定下でも、計画通りに進行するには課題が残っていることを示しており、策定だけでなく実施や進捗管理の強化が不可欠と分析できる結果となった。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。