佐藤建設がタケイを完全子会社化
更新日:2025/6/2
岡山県を中心に「街づくり」と「家づくり」を展開する佐藤建設(岡山県勝田郡勝央町)は、5月23日付でタケイ(岡山市南区)の全株式を取得し、完全子会社化したことを発表した。

タケイは、創業から岡山市南区を拠点に地域密着の住宅性能にこだわる設計提案を強みに、長く支持されてきた住宅会社。今回の株式取得により、佐藤建設は更なる岡山県全域での住宅ニーズに迅速・的確に応えられる体制を強化し、建設業界で今後進む人材不足・市場縮小に向けた対策を早期に構築する方針である。2008年に発足した住宅ブランド「ベル・ホーム」とも連携し、両社のリソース共有(設計・施工管理・営業・DX)による生産性・提案力を同時に向上できるシナジーも見込んでいる。
佐藤公泰社長は「以前からタケイ様の家づくりに対する『熱量』や『誠実な姿勢』に大きな共感があった。今回のグループ化は、数字や規模を追いかけるためではなく、『良い家をつくる企業が地域に長く残るための選択』と考えている。岡山で暮らす人々の人生に、より深く寄り添える体制を築きたい」と展望を述べた。
今後の展開としては、住宅DXの加速や人材育成・採用・職人文化の連携などを促進する予定であり、相互に活用できる商品開発・設計思想・営業支援などの横断的な融合を目指していく。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。