齋藤紗江さん(ゆうき総業株式会社・情報管理部)
更新日:2025/7/4
3年前、出産を機にサービス業から建設業に転職を果たした。同社を選んだきっかけは、リフォームに特化したショールーム「建築図書館」を見学できたこと。細部まで技能に溢れた施設を目の当たりにして、「ここで働きたいという意欲が芽生えた」と当時を振り返る。異業種からの入職に不安はあった。しかし、柔軟な働き方が可能なこと。また、仕事と育児が両立できる環境が確立していることが入社の決め手となった。

真っ先に驚いたことを「社員のモチベーションの高さだった」と微笑みを見せながら話す。全ての社員が良き方向に会社を導くために働いており、率先して手を挙げれば仕事を任せて貰える職場に「高い視座で仕事に取り組めている」と目を輝かせる。入社当初は営業補佐を務めていたが、現在は顧客の情報管理や営業活動の分析も任されるなど、「自分の意思で動けることが何よりも楽しい」と充実感を漂わせる。

建設業界に関しては日々勉強中だが、「知らない言葉が出てくると、すぐに意味を調べてどのような時に使うのか掘り下げている」と飽くなきの探求心も垣間見せる。会社が順調に業績を伸ばす一方、現状では属人化せざるを得ない部分も多く、担当者不在の際は混乱が生じる点にも着目。「マニュアル策定や情報共有をスムーズに進行できる仕組みづくりを進めるべき」と自ら課題を挙げる。既に部署に欠かせない存在である中、今後どのような過程を経て、更なる飛躍を遂げるか注目である。

ゆうき総業株式会社のHP:https://yuukisougyou.com/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。