増山勲章さん(増山建設株式会社・五島支店支店長)
更新日:2025/7/18
今年4月、五島支店が事務所開設から70周年を迎えたタイミングで支店長に就任した。「若手の確保・育成、公共工事の受注」を明確な目標に掲げ、支店を牽引している。


「従業員の高齢化に対して若手がおらず、将来の人材不足が危惧される」と強い危機感を覚え、組織変革を訴えたのが2017年。当初は社内で軋轢を生んだが、「ながさき健康経営推進企業」など働き方改革の認証を取得し続けた結果、「完成検査前を除けば、残業がゼロに近づくほど効率化を果たし、若手の入職者も増やせた」と成果を語る。一例として建設ディレクターとして女性を雇用し、現場代理人の負担を軽減できたことで、20~30代の社員11人の在籍に繋げられたという。


今年度受注した法面工や橋脚補修などの現況に甘んじることなく、「常日頃からランクアップを目指すことで、他工種の施工体制強化や従業員の働く環境をもっと充実させていく」と積極的なスタンスを示す。長崎県建設業協会では、下五島青年部会の連合会担当理事として、予算確保やUターンやIターン就職のPRなどを担い、精力的に活動する姿が頻繁に見られている。


建設業の魅力は「自社で整備した道路や港湾が完成後、様々な人に利用されることに加え、自分で考えて施工した工事が地図に残ること」。その想いを周囲に伝播し続けながら、「『増山建設で働けて良かった、五島に住めて良かった』と、5年・10年後も思われるような環境を築きたい」と描く理想を明かし、全力を果たすことを改めて誓った。

増山建設株式会社のHP:http://masuyama-gp.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/masuyama_k_gotou/?igshid=cvr1djr3aiz
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。