大石光和さん(TEC株式会社)
更新日:2025/8/6
今年5月に開催した、九州シーリング工事業協同組合の総会で青年部の副会長に就任。近年では、全国シーリンググランプリ大会の九州予選の運営などを手掛けてきたが、役職に就いたことで「責任感が増した」と実感を込める。

9年ほど自動車会社で開発に携わった後、祖父が創業した同社に参画。デスクワークを主とした前職と違い、当初は現場を駆け回る目まぐるしい日々に戸惑いはあった。しかし、間もなく各種の資格が整備され、職人の軌跡がキャリアアップシステムで記録される建設業界が「この上なく奥深い世界だと理解した」と振り返る。

顧客からは細かな依頼を受けるケースも多く、協力会社と連動することが増える現状に対し、「現時点から職人の社員を増員し、組織強化を図る必要がある」と課題を挙げる。時期は未定だが、バトンを受け継ぐ想定もしており、「先代が蓄積したノウハウを早期に伝承したい」と意欲を見せる。

会社のトップに就くまでに実施すべきことは、「会社の盤石化を見据えた採用・育成の加速」。シーリングの技術は一朝一夕で身に付くものではないが、「堅実に物事を進めることで少しずつでも実現していきたい」と固い決意を示している。

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この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。