井上征さん(株式会社明新)
更新日:2025/8/6
「山形県でトップを目指し、いずれは日本一の防水屋になる」。

笹原春雄社長の熱いメッセージに胸を打たれ、21歳で同社に参画。業界未経験だったが、「社員を家族同然に思う、社長の人柄に惚れ込んだ」と入職を決意した。防水・左官・塗装なども手掛けられる会社の特色を活かし、多能工の技術者集団として存在感を発揮している。


入社当初は、未経験が故に現場での失敗も数多く経験した。しかし、技術習得のために先輩社員からの指導を積極的に求め、終業後に自主練習を積み重ねたことで躍進。12年目を迎えた現在は、職長として現場を取り仕切る頼れる存在に進化した。防水施工技能士の資格が10種目ある中、現時点で一級を取得するのは4種。1つでも取得すれば事業は成り立つ中、自身では「10種目の資格を取ってこそ、真の意味で『防水屋』を名乗れる。これを通過点として、日本一を目指したい」と高い視座を持つ。現在は、左官の技術に一層の磨きを掛けながら、「多能工として更なるレベルアップを果たす」と並々ならぬ意気込みを見せている。


若い社員も増え、会社を継続的な成長に乗せるため、自身が「全ての世代にとっての潤滑剤としての役割にもなりたい」と長期的な視野も見せる。先輩から受け継いだ知見を次の世代に継承する意向は誰よりも強く、「技術力の底上げ」には特別の思い入れがある。「建物を守り続ける」。明確な覚悟を基に日々の業務に取り掛かる、若きエースの今後の飛躍から目が離せない。


株式会社明新のHP: https://meishin-yamagata.co.jp/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 松本雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。