佐々木一貴さん(株式会社エムケイ・代表取締役社長)
更新日:2025/9/5
道路標識や防護柵など、交通安全施設の設計・施工を手掛けており、現在は社内体制の見直しと働き方改革を着実に進めている。社長に就任したのは2017年。ゼネコンで10年ほど1級土木施工管理技士として、国土交通省・NEXCOなどの案件にも携わった後、30歳で家業に戻る決断をした。


入社後から、作業着の統一だけでなく、自宅兼用だった事務所を移転するなど、職場環境の改善に取り組んだ。社員からは「会社が見違えるくらい変わった」と好意的な反応が相次ぎ、組織としての一体感が強化されたという。5年前からは、日曜のみであった休日を週休2日制に拡充。「人を呼ぶには休みが必要」と若手からの要望や他社の成功事例を受け入れる形で、先手を打つことができた。

現時点で抱える最大の課題は「人材確保」。SNSや求人メディアを積極的に活用することで、施工管理職や60代前後のベテランを含む、幅広い層へのアプローチを心掛けている。目標は「浜松の安全施設会社で売り上げ1位の会社になること」。現状の約3億円弱から5億円に押し上げるため、「手堅い組織統制を図りながら、地域の安心・安全を最優先にした事業展開をしていきたい」と力を込めた。

会株式会社エムケイのHP:http://www.mk-s-h.co.jp/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。