井出祥吾さん(井出建設工業株式会社・代表取締役)
更新日:2026/1/20
学生時代から父が創業した同社に対して、「将来は自分が家業を継ぐことになるのだろう」と、漠然と思い描いていた。現在は二代目の社長として、「身の丈に合った経営で、誰もが働きやすい会社にしたい」という強い信念を持ち、会社の舵を取る。

新卒では4年ほど現場作業員として汗を流した。「職人がカッコ良く見えた」と語る通り、重機を操り、自らの手で形を作る現場の魅力にのめり込んだ。この経験は経営者となった今も大きな財産となっており、家業に戻って以降は、施工管理や積算、役所との折衝など、元請けの施工管理として多岐に渡る実務に奔走。社員と共に一歩ずつ歩みを進め、質の高い施工を追求し続けた結果、地域で信頼される企業へと成長を遂げることができた。

経営において最も重視するのは、社員のワークライフバランス。「家族との時間を一番大切にしてほしい。仕事はその次でいい」と語り、その言葉を具現化すべく週休2日制・祝日休みの段階的な定着を実現した。社内会議も大幅に効率化し、社員が本業である施工管理に集中できるよう、直行直帰をベースにした柔軟な働き方を推進している。現場の道はどこまでも奥が深い。だからこそ、自分一人の力ではなく、従業員の支えが不可欠だと日々実感している。規模の拡大よりも、社員の笑顔と質の高い仕事を。二代目社長が描く「建設業の新しい形」は、裾野の地から着実に広がり始めている。

この記事を書いた人
クラフトバンク総研 記者 松本雄一
新卒で建通新聞社に入社し、沼津支局に7年間勤務。
在籍時は各自治体や建設関連団体、地場ゼネコンなどを担当し、多くのインタビュー取材を実施。
その後、教育ベンチャーや自動車業界のメディアで広告営業・記者を経験。
2025年にクラフトバンクに参画し、記者として全国の建設会社を取材する。







