西川潤さん(リ・クリエイト ファクトリー合同会社・代表取締役)
更新日:2025/3/27
「これまで挑戦の連続だった」と2019年の法人化から現在までの経緯を振り返る。塗装・防水工事を手掛けながら技術の研鑽を続けたことで、資格取得を経てロープ技術を習得した。業務の幅を広げたことで、着実に売り上げを拡大。ロープ技術と塗装・防水施工を掛け合わせ、より高度な対応を実現し大規模修繕など高単価の案件を増加できたという。その後、ロープのみでは困難な現場の応対も可能にするなど、細部にまで行き届いたサービスが顧客からの信頼に繋がっている。


「建設業界には、『荒々しい』『ガテン系』というイメージが根強いが、実態は異なることを強調したい」と明言する。特にロープアクセス工法は危険極まる仕事ではなく、「安全で洗練された技術として認識されるべき」と付け加える。技術者を正しく育成するためのプラットフォームとして、SNSや講習などで正しい情報の積極的な発信に努めている。


今春、広島市内にて中四国地方で初となるロープアクセスのトレーニングセンターを開設する。道具の販売や講習会を通じ、地域での技術普及にも力を注ぐ。「ロープ技術は、可能性に満ちた魅力的な工種。活用の幅を追求することで、組織全体の専門性を高めていきたい」と明確な意思を示した。

リ・クリエイト ファクトリー合同会社のホームページ:https://ricuri.com/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。