杉内栄治さん(AG設備株式会社・代表取締役)
更新日:2025/5/2
杉内栄治さん(AG設備株式会社・代表取締役)
会社のホームページ:https://www.ag-setsubi.jp/

AG設備(大阪市藤井寺市)は昨年、法人化を果たした。杉内栄治社長は、個人事業主の頃から「周囲を見渡すと、今取引をする会社に気に入られることや、独立すること自体をゴールに設定している人が多いと感じていた」と当時の心境を語る。杉内社長自身には不動産会社での過酷な営業活動や、職人としての修行時代に新規顧客を広げた経験がある。「この体験を活かせば、会社としての事業も発展できる」と次のステージを迎える決断をした。
現在は、近畿圏内を中心に病院やホテルの他、ららぽーとなど大規模施設での空調設備設置業を主軸に活動する。「空調設備は、建物の内部には不可欠な存在。それに加え、10年単位で必ず取り替えが必要になる。当社では、この需要に着目した経営を継続していく」と方針を示す。YouTubeやInstagramの更新も定期的に実施しており、会社の知名度向上を図るスタイルも斬新である。
杉内社長は「今後、空調設備に特殊塗料やフィルターを設置することで、大幅な電気料金の削減ができる『節電施工』の普及促進を目指す」と見通しを話す。酷暑が続くが、電気代の抑制策がないとの声に応えた形になっており、最近では店舗などの空調や冷凍機などメンテナンスに対する要望も増えているという。「空調設備は、技術の上達がその都度体感できる魅力的な仕事。引き続き、綿密なコミュニケーションと信頼関係の構築を重視し、スムーズで丁寧な仕事を提供していきたい」と意気込みを述べた。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。