西 靖彦さん(株式会社Civil Assist・代表取締役、協同組合Masters・顧問)
更新日:2025/4/28
西 靖彦さん(株式会社Civil Assist・代表取締役、協同組合Masters・顧問)
会社のホームページ= http://www.civilassist.jp/

大学時代の同級生である渡辺広明氏が代表を務める「協同組Masters」の顧問として、土留部材引抜同時充填工法「GEOTETS工法」の普及促進に尽力する。「特許を複数取得した特殊技術であり、全国に支部を持つ一方で、まだまだ知名度が低い。より多くの現場で活用されるよう努めたい」と意気込みを語る。全国各地で講習会を開催するなど認知度の向上を目指す他、技術の汎用性を高める研究開発にも取り組む。将来的な海外展開も視野に、デルフト工科大学(オランダ)と連携し、研究インターンシップ生を募集するなど未来を見据えた活動も開始した。



2021年11月には、市職員時代の経験を活かし、株式会社Civil Assist(京都市下京区)を設立した。まちづくりや地域活性化を主軸に幅広い視野で、社会課題の解決に挑む。創業に当たり経営学修士、行政書士などの資格を取得。技術と経営の両面からコンサルティング活動を手掛けている。現在は、滋賀県高島市で国際交流による地域活性化施設Taka.Sta(宿泊施設)を運営。酒類販売免許を取得し、国税庁の支援を得ながら海外市場に向けた地域の名酒のPR活動にも着手。展示会や試飲会、電子パンフレットを活用し、地域資源の魅力を発信している。


革新的な技術普及と地域のまちづくりという2つの使命を担う西氏。その活動は、持続可能な社会の実現と新たな価値の創出に挑む力強い取り組みである。「どちらの事業も、より良い未来を作るために存在するもの。様々な障壁が存在するが、引き続き果敢な挑戦を続けたい」と前だけを見つめている。

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。