殿岡勇次さん(窓友・代表)
更新日:2025/4/28
殿岡勇次さん(窓友・代表)
会社ホームページ=https://www.sou-yuu.com/

窓友 (茨城県神栖市、ソウユウ)の殿岡勇次代表は、前職ではキャンピングカーや関連パーツなどの販売、メンテナンスをする会社に勤めていた。しかし、千葉県内に大きな被害をもたらした2019年の台風で実家も窓ガラスが割れる被害を受け、瓦礫の掃除などに追われる中、建築用窓ガラスフィルム施工業の存在を知り興味を持った。「家庭の事情で転職を検討していたタイミングだった。『せっかくなら地域に貢献できるような仕事に挑戦しよう』と一念発起した」と独立の経緯を語る。全国各地の協力会社とネットワークを持つ窓フィルム施工専門店(窓フィルムアカデミー)に所属し、持ち前のセンスと向上心で、そこで通じた仲間たちと切磋琢磨しながら高い技術力を身に付けた。その経験は、窓フィルム施工専門店に新規加入を志す方の説明会で講師をしてほしいとの依頼を受けるほど。若手技術者からも「説明が分かりやすく、学んだ技術は即座に現場で活かせる」との声も上がっている。


殿岡社長は、「これまで北関東圏を中心にポスティングなどを通じて普及活動を手掛けてきたが、フィルム施工が浸透していると実感できたことは1度もない。窓に1枚張るだけでも遮光や遮熱など、健康面や節電など高い効果を発揮する。また、飛散防止効果や防犯対策など、防災や安全性を高める側面を併せ持つので、引き続き施工と同時に広報活動に注力する」と意欲を見せる。自身の被災経験があるからこそ、フィルム施工に懸ける思いは強い。「世間に知って頂くには、各自治体の窓ガラスフルムに対する認識と連携が不可欠。学校施設など公共施設への提供を進めるためにも、自社のPR含め、アプローチを続けていく方針だ」と明確なビジョンを示している。


この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。