北川皓平さん(有限会社北八建設・取締役)
更新日:2025/12/3
8月にオープンした、まちの発掘拠点「IRIFUNE(いりふね)」の統括責任者として奔走した。IRIFUNEは、地域の滞在体験の向上を目指す、宿やカフェなどの機能を備えた複合施設。全国から集まった建築学生13人が率先して、企画立案から施工まで携わり、そこから利益が上るようブラッシュアップした過程は、「困難を極めたが何とも言えない充実感があった」と振り返る。本来は解体工事として依頼を受けた案件だったが、街の賑わいの中心に存在していたこと。また、自身が家業に参画した動機の大半が「勝山市を盛り上げる」だったことも受け、「当社が責任を持って再生させるべき」と決意したという。




会社は土木・解体・不動産・廃棄物の収集運搬処理など幅広く手掛けるが、これから力を入れていく分野を「リフォーム事業」と即答する。今回、実施したIRIFUNEはその先駆けとなっており、既に増加し続けている空き家再生のノウハウを蓄積し、「地元で人と人を結び付けるきっかけを量産する」と強い使命感を抱く。目下の目標は「とにかく豊かな風景を勝山市に創出していくこと」。実現には、移住者やUターンする人々を促進する必要があるなど、他業種との連携も必須になるが、今は「何としてでもやり切ってみせる」と前だけを見つめる。「おそらく人口増えることはない。しかし、勝山市の人口の割合を若返らせることはできる」と言い切る姿は魅力的で、同社が今後進めていくプロジェクトに期待せずにはいられない。




有限会社北八建設のHP:https://kitahachi-group.com/
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この記事を書いた人
クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。







