黒木徹平さん(株式会社クロキ工業・取締役)
更新日:2025/8/21
祖父が創業した同社で「いずれ家業を継ぎたい」という固い意志の下、中学時代には現場でのアルバイトなども経験。新卒で神戸の防水工事会社で6年ほど修業した後、家族から要請を受ける形で、家業への参画を決めた。5月には九州シーリング工事業協同組合の青年部の監事補佐に就任している。


入社から間もなくして、約10人の社員が辞める事態が発生。その直後から、神戸時代の恩師からの「家業に就くなら早期に自分のブレーンを見つけるべき」というアドバイスに従い、これまで関わった魅力的な人物への積極的なアプローチを実施。現在は社員数・売り上げの双方を増大させるなど顕著な実績を残している。


自身は、鹿児島県内で専門工事に特化した企業が集結する「鹿児島専門工事企業会(KSCB)」にも加盟する。同じ建設業界だが他業種として活躍する地元企業から、経営や人間としてのノウハウを学び、切磋琢磨を繰り返す。社員の大半がベテランか若手という間に挟まれながらも、長男として2人の弟と共にスムーズな役割分担をして会社を牽引している。

目指す先は「この10年で売り上げ10億円を達成すること」。事業承継は最終段階に入っており、決して不可能な目標ではない。同社は技術の継承と若手育成という課題克服と同時に、壮大な目的達成に向けた明確な姿勢を示している。
株式会社クロキ工業のHP:https://kurokikogyo.com/
KSCBのHP:https://kscb.jp/
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この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。