西小野 治さん(株式会社髙倉工務店・代表取締役)
更新日:2025/3/24
2023年11月に前社長の逝去により、社長という重責を引き継ぐ形となった。数々の鉄筋工事業者で経験を積んだ後に入社を果たしたが、当初は「現場一筋だった私に白羽の矢が立つとは考えもしなかった」と驚き、現在は「一刻も早く協力会社と共に更なる発展を目指せるよう最善を尽くす」と意気込む姿を見せる。

営業エリアは九州一円を基本としているが、依頼があれば日本全国へ出向く。公共・民間工事の双方を受注しているため、積極的に取引先を訪問し顔を売る日々を送る。導入する鉄筋ジャバラユニット工法を多くの現場で手掛けており、工期短縮とコスト削減に繋げている。「喫緊の課題は人材の確保と定着。しかし、難題解決と同時にジャバラユニット工法を駆使することで、好循環を生み出す起爆剤とする」と方針を述べる。

「鉄筋工事業は、構造物の安全・耐久性を確保する上で必要不可欠の仕事。この現実を忘れることなく、自信と誇りを持った組織運営を心掛ける」と力強く話す。50年以上の長きに渡り受け継いできた社名と技術。「鉄筋にかける情熱を社員一同、次世代に継承していく」と並々ならぬ闘志を燃やしている。

株式会社髙倉工務店のホームページ:https://www.takakura-koumuten.com/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。