井上舞華さん(株式会社 酒井組・工事部)
更新日:2025/6/5
井上舞華さん(株式会社 酒井組・工事部)
酒井組のホームページ= https://sakaigumi.tokyo/

高校生の頃から、高速道路から見えるトンネルやダムの風景に魅力を抱き、大学では土木を専攻。今年1月には、一級土木施工管理技士の資格を取得した。卒業後は新卒から10年ほど、NEXCOのグループ会社で発注者としての業務に携わってきた。しかし、時が経つにつれて「受注者として仕事がしたい」という思いが膨れ上がり、「同じ年齢かつ同じ母親として会社の舵取りを担う、須田社長の理念に共鳴したことが決め手になった」と昨年8月に入社を果たした。
これまでの経験を活かし、「作業員が安全に施工できる環境を提供するため、ゆとりのある工程と予算管理ができる現場監督になりたい」と目標を定める。酒井組に参画以降、求められる書類の多さや現場確認の頻度など、あらゆる物事のスピードが違う目まぐるしい日々を送るが、不思議とストレスは無い。DX導入時に見せた積極的な取り組みの姿勢は、会社全体の雰囲気を前向きに変えるなど、既に社内外で良い流れを生み出す原動力になっている。
「施工管理は、業務を覚えるまでは労力を要するが、1度要領を掴めれば応用を利かせられる魅力的な仕事。酒井組の社員として結果を残すことが、建設業界の何かしらのプラスに繋がると信じ、自分の役割を全うしていきたい」と前を見据える。須田社長の基本概念も「多くの女性が活躍できる社内環境を作ることで、建設業界に新たな風を吹かすこと」。従来の慣習に捕らわれない酒井組から、今までにない「何か」が創出される気配がする。
関連記事
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。