佐野継太さん(株式会社静岡緑化・代表取締役)
更新日:2025/7/23
祖父の代から営む家業を引き継ぎ3代目の社長として手腕を振るう。「植栽は、手間を掛ければ子供のようにすくすく育ち、見違えるような姿を見せてくれる」ことが働く原動力となっている。「緑を美しく施工すれば、人々の心を豊かにできる」を信念に組織の舵取りを担う。


自社の強みを「チームワーク」と即答する。ゼネコンの協力会社として、事務所や工場、宿泊施設などを主軸に事業を展開。静岡市内に本社を置きながら、東は宮城県、西は広島県まで施工を任される実績が、顧客からの信頼を物語る。「仕事に過度な緊張感は不要」との考えから、職場には社員同士が切磋琢磨できる環境と、和気あいあいと意思疎通ができる状況の両立を目指している。


喫緊の課題は人手不足で「断腸の思いでお断りしている案件もある」と悔しさを滲ませる。現状打破のため事務・広報専属の社員を採用し、現場と営業、採用などに注力できる体制を築いた。「従来は、BtoBで営業していたが、今後は徐々に個人もターゲットにした提案や植物の対面販売も手掛けていきたい」と目標を明確化し、日々の業務に取り組んでいる。

株式会社静岡緑化のHP:https://shizuoka-ryokka.co.jp/
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この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。