松本 大さん(株式会社総建松本組・代表取締役)
更新日:2025/6/11
2015年に創業し今年3月に10周年を迎えた。バブル経済の真っ只中に多感な20代を過ごしたが、具体的な目標はなく、後輩の誘いをきっかけに型枠業界に飛び込んだ。「腕を磨けば独立が出来る」という環境に野心が燃えたぎり、「この道を極めようと覚悟した」と振り返る。

猛暑や極寒の中、時には困難な現場を受注する時もある。同社が携わった新東名高速道路の橋脚や14階建ての分譲マンションなどを見る度に、「施工して良かった。続けてきて良かった」と噛み締めながら語る。シンプルな喜びが究極の原動力に繋がっているようだ。

当初3人で始めた事業は、今や日本人と外国人を合わせて12人の従業員を抱えるまでに成長した。「人づくり」を重要課題に設定し、「ものづくりに国境はない。言葉や文化の壁を越えた、技術的にも精神的にも強い組織にしたい」と未来を見据える。一方で、業務効率化も推進し、現場作業はもちろん事務作業の最適化に試行錯誤する日々。作業場の新設や車輌の買い替えなども計画する。
「2年程前から、不思議と商売や人脈において運が回ってきている」と笑顔で話すが、弛まない日々の努力が人々を引き付けるのだと感じられる。
株式会社総建松本組のHP:https://pz1hvc6nd.jbplt.jp/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。