時田 祐司さん(時田電機工業株式会社・代表取締役社長)
更新日:2025/7/29
大学卒業後、東京都内の同業者で修行中に、父の「戻ってこないか」との言葉に背中を押され入社を決意。Uターン就職して以来、新日本海フェリー秋田ターミナルなど数多くの主要施設を手掛けてきた。「それらの物件は維持・修繕の段階を迎えており、時が経過しても自分の手で携われる喜び」を噛み締めている。


物価高騰の渦中にあっても「今年度に受注した工事は、有難いことに受注金額に転嫁できている」とし、「一層の躍進を遂げるため、工期遵守と無事故・無災害、採用と労働環境向上」を目下の最優先課題と位置付ける。秋田県専門工事業人材確保協議会の副会長や県労働委員会のメンバーを務める責任感から、自社における担い手確保・育成には重きを置く。協議会フェアでの広報や、ポリテクセンター電気設備技術科の受講生受け入れを通じ、定期的に採用に成功している現実は注目に値する。


社是である「自覚と実践」を胸に刻み、早期から業務効率化の必要性に注目し、自社で管理ツールを作成。「現場においてAIを活用した図面や写真の管理が必要」と常に最善策を模索し、業界を牽引する。「『時代に沿った経営か?』『最先端の工法か?』を自身に問い続け、太平洋戦争終結後に祖父が設立した自社の歴史を紡いでいく」と並々ならぬ決意を新たに、今日も邁進する姿を見せている。


時田電機工業株式会社のHP:http://tokitadenki.co.jp/index.html
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。