神奈川県電気工事工業組合・青年部会
更新日:2026/9/24
【会長としての役割を全うする】
昨年6月に開催した神奈川県電気工事工業組合・青年部会の総会にて、碇谷友貴氏(スリーボーダー・代表取締役)が会長に就任した。当初は、先輩である別の組合員が就く予定だったが、急転直下で巡ってきた重責に「不安は大きかったが、これまで漠然と考えてきた構想を実現できると考え引き受けることにした」と経緯を語る。事前に提示した方針を着実に進める傾向の強い親会に比べ、青年部では自身が描いたビジョンを具現化に挑戦できることもあり、日々積極的な活動を繰り広げている。既に工業高校での出前授業などを青年部が担っているが、最も意識するのは「新規組合員を増やすこと」。時代の変遷により、年々減少し始めている流れをどのようなに食い止められるか注目である。


【ビジネスでの交流を可視化する】
碇谷会長が真っ先に手掛けたのは、「組合員同士が行ったビジネスでの交流を可視化すること」。団体に所属するメリットを聞くと皆が「横の繋がりができ、お互いの助け合いがスムーズにできること」と口を揃える。しかし、組合を通した仕事の規模はどの程度で、実際に生み出せた金額はいくらかなどを把握すべきと考え、会長就任後の1年間での実績を綿密に調査。実際には合計1億円以上のビジネスを創出できた事実を受け、その結果をチラシに記載し専門商社・販売店などに配布し始めると、「加盟するメリットが今までにない形で浸透し、良い循環を作り出すことができた」と胸を張る。組合企業の70%以上が、創業から30年以上も地域に根付く老舗企業という強みも活かし、「まだ着手できていない、新たな可能性を模索したい」と今もなおトライ&エラーを繰り返している。


【尊い機会を次の希望に繋げる】
これまで青年部内では、「総務」「拡大」「カンファレンス」「国内人材」「IT」と、5つの委員会が存在していたが、各委員長がそれぞれの判断でメンバーを募り活動する状態が続いていた。碇谷会長はこの点を憂慮し、青年部に所属する全91人が、必ずいずれかの委員会に所属する方針を掲げ、持続性とバランスを重視した組織運営を心掛けている。青年部内では、月に一度の頻度で理事会の場を設けているが、全員が貴重な時間を割く中で参加する状況を重視し、「会議は必ず1時間以内に収めること」を徹底。このスタイルの定着以降は、出席率が飛躍的に上がるなど、プラスの効果も産出できているという。「全員が自社の業務に携わる中、業界をより良い方向に改善するために参画している。この尊い機会を次の希望に繋げられるよう、前向きな取り組みを続けたい」と意欲を示す。



【地域を守る誇りある仕事として】
当面の目標に関して、碇谷会長は「青年部の組合員を100人にすること」を挙げる。就任当初の人数は78人。現段階では、あと9人という状態に迫っており、「今後も可能性を拡張できるよう、まずは100人の突破を目指したい」と意気込みを述べる。自身の中では、会長を務める期間は「1期・2年間のみ」と決めているようで、「次の改選では、後任にスムーズなバトンの受け渡しができることを心掛けている」と見立てを語る。直近では、前任の会長からの思いを引き継ぎ、藤沢市にある児童相談所で開催予定の祭りにて、その現場を色とりどりのイルミネーションで装飾できるよう準備を進めているようだ。碇谷会長は「インフラ事業である電気工事は、地域の安全・安心を守る誇りある仕事。外的要因などにより、物事が理想通りに進められない時も多いが、引き続き時代と地元に寄り添った活動を続けることで、組合員と共に成長を遂げていきたい」と確かな覚悟を示している。


この記事を書いた人
クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。







