埼玉県電気工事工業組合・青年部会
更新日:2026/10/6
【限られた任期で可能性を創出】
昨年4月に開かれた埼玉県電気工事工業組合・青年部会の総会にて、石井健太郎氏(㈲森電気・専務取締役)が会長に就任した。自身の中で「会長職を全うする」と決めている期間は1期・2年のみ。来年4月までの限られた任期の中で、有意義な成果を見出すためのトライ&エラーを繰り返している。青年部会に所属する組合員は135人。県内には18の支部があるが、現時点では16支部にしかメンバーが在籍できていない状況を受け、「早期に全ての支部にメンバーが居る体制を作り、組織内の活性化を図りたい」と意気込みを見せる。コロナ禍以降、ストップせざるを得なかった、会員同士の定期的な交流も再開できている。青年部会内では対面でコミュニケーションが取れるメリットも再認識しており、石井会長も「引き続き、積極的な親交を深めることで、新たな可能性を創出したい」と展望を述べる。


【エリア・団体を超えた連携を続ける】
40年以上の歴史を持つ青年部会では年に1度、定例とは異なる地域で会合を行う「持ち回り役員会」を実施してきたが、「今年は年間2回を予定している」と意向を示す。今年度の開催地に選ばれたのは、行田支部と本庄支部。この動きは、石井会長も所属する全日電工連全国青年部協議会・関東電気工事青年部連合会でも取り入れており、「団体の枠を超えて各地域の特色を知ることで、全国の電気工事関係者と関係を強化できる機会を増やせている。このような活動を続け、エリアの異なる同業者同士とも連携の取れる状態を維持することで、業界全体を盛り立てたい」と思いを話す。石井会長は、本会で理事長を務める佐藤隆行氏とも定期的な意思疎通を図ることで、スムーズな組織運営を心掛けており、青年部会で培った知見を還元する姿勢にも徹している。


【楽しいところに人は集まる】
青年部会として掲げる1番の課題は「言うまでもなく会員を増強すること」。現在は「青年部会の参画には、まず親会に所属する必要がある」という規定が存在するため、「まず、このルールを緩和することで、間口を広げる試みを始めたい」と柔軟なスタンスを提示する。関東電気工事青年部会連合会では、会員増強の取り組みや加入実績の報告、自社事業の悩みに対する意見交換などを行う「会員拡大委員会」も設置された。新体制となった青年部会でも、この動きとの連動を進めており、広い視野・見聞を基にした事業展開を実施している。日頃からの活動として、スキルアップを目的にした研修会・技術講習・地域奉仕などを手掛けるが、「楽しいところに人は集まる」という理念を重視し、同世代で集結できるメリットを最大限に活かしている。

【人生に明かりを照らせる仕事】
就任以降、業界・青年部会のために東奔西走する石井会長だが、「団体での活動は、自社の経営にフィードバックできるからこそ全力を尽くせる」と明言する。電気工事は、ライフラインの屋台骨を支える魅力溢れる仕事。組合員は、トラブルが起これば即座に現場に駆け付けられる体制を常に確保しており、「人々の生活から光を奪わないためにも、引き続き与えられた使命を全うする」と並々ならぬ覚悟を示す。石井会長自身も東日本大震災の際、東京電力と連絡が不通になった状況を受け、自らの判断で春日部エリアの故障箇所の復旧工事に駆けずり回った経験を持つ。「皆さまの人生に明かりを照らせる仕事に就けていることが私の誇り。会長としての任期は半年強となったが、残りの期間はこの醍醐味を、どのような過程を踏めば継続的に浸透できるか熟慮したい」と先を見据える。仕事を進める上で重視する点を、「まず自分が楽しむことじゃないかな?」とおどける表情が人を惹きつける石井会長。笑顔が溢れる時間の中で、新たな展開が生み出される瞬間が待ち遠しい。
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。







