クラフトバンク総研

IMEが唯一無二のインフラ解決策を提案 

更新日:2025/4/28

IME(岡山市北区)は、昨年11月に設立された。社名の由来は、インフラ・メンテナンス・エンジニアリングの頭文字から取っており、インフラの補修・補強に特化した技術者が集結。施工力だけでなく設計や調査、状況に応じた材料販売も手掛けるなど、様々なアプローチにより顧客をサポートできることが特徴である。

大西猛社長は、「これまで培ってきた技術を岡山県内だけでなく、幅広い地域に届けたいとの思いから会社設立を決断した。創業から11ヶ月近くが経過したが、引き続き全国で頻発する甚大な災害対策や、地域に不可欠なインフラの点検・維持管理を、当社ならではの手法で実施したい」と意気込みを語る。現在は大阪や広島、島根、鳥取、高知、福岡などに活動エリアを広げており、現場の状況に合わせた唯一無二の解決策を提示する。

設立から現在地までの期間で大西社長を一番悩ませた内容が、「会社として建設業許可を取得することに3ヶ月以上も時間を要したこと」と振り返る。下請けとして営業することは可能になったが、当然のことながら既存の関係を重視する元請けとの距離感を見て、「このハードルを越えることが、思いのほか困難な作業となった」と率直に語る。これまでの知識・経験に加え、地道かつ泥臭い活動を続けたことが功を奏し、1期目から黒字化に成功。現在地を「元請けに成長するための準備期間」と設定しており、補助金も活用して購入した3Dレーザースキャナーや高性能電磁波レーダーなどの駆使により、価格競争に巻き込まれない付加価値を提供している。

 

大西社長は、10年後の売り上げ目標を「13億円」と断言する。2期目である今期も26年度の目安だった目標数値を前倒しで達成する見通しであり、8人の全社員が同じ方向を見て全力を尽くしていることが理解できる。耐震工事に関しては、経験のある業者は少なく、重要性の認識にまで及んでいないケースも多いなど課題はある。しかし、「地震大国である我が国において、構造物の耐震化は緊急かつ最優先すべき事柄」と確固たるスタンスを堅持する。老朽化した橋や道路などを筆頭に、マーケットは年々拡大を続けており、IMEを必要とする状況に変わりはないようだ。

「今後も各地に根差す企業とも連携を続けながら、高品質なインフラメンテナンスサービスの提供に注力する。当社は、地域のインフラの安全を守ることを目的にしたプロの技術集団。特殊な現場環境にも対応できるよう、日頃から技術革新を追求し、皆さまの安全と快適な日常を守ることに専念していきたい」と展望を述べる。大西社長は、大学卒業から一貫して補修の仕事に就き続けてきた正真正銘のプロフェッショナル。「早くトップである私が不在でも、何事もなく回る組織を作りたい」と考える時間も長くなったようだ。創業2年目にして、既に明確な技術力とスタイルを持つIME。耐震補強とインフラ補修の需要と共に、今後IMEに対する市場からの声は高まり続けていくはずだ。

新着記事

  • 2025.11.28

    宮村鉄筋工業が「ものづくりは人づくり」を追求へ

    昨年4月、宮村鉄筋工業(福岡県大牟田市)の代表取締役社長に宮村良太氏が就任した。5年間の正栄工業(大阪府枚方市)での修行後に参画した家業。創業者かつ父でもある宮村博良会長の経営理念である「職人ファースト」を踏襲する形で就 […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2025.11.27

    渡辺建設が「建設業一筋」で未来を築く

    「会社にとってプラスになる仕事は積極的に引き受けている」 渡辺建設(静岡県裾野市)の渡辺正高社長が、2020年に代表に就任して以来、重要視してきた信念である。昨年11月には、常磐大学で一日講師を担当し、企業経営をテーマに […]
    クラフトバンク総研記者松本雄一
  • 2025.11.26

    東海信和が「人」への投資を重視した戦略を継続

    足場工事を手掛ける東海信和(愛知県名古屋市)は、くさび緊結式足場の可能性を追求している。2026年のアジア競技大会のメイン会場となる瑞穂公園陸上競技場(パロマ瑞穂スタジアム)のリニューアル工事では、これまでの競技場建設で […]
    クラフトバンク総研記者松本雄一
  • 2025.11.21

    キョウエイが売上500億円に向けた施策をスタート

    キョウエイ(愛知県小牧市)の売り上げが、グループで100億円を突破した。大分県から身一つで名古屋に移り住み、1993年に創業してから30年余り。社名から連想するように「共に支えあい、共に成長し、共に栄える」を掲げ、企業規 […]
    クラフトバンク総研記者信夫 惇