新著発刊の行政書士法人スマートサイド。効率的な業務遂行で業界を下支え
更新日:2025/5/2

行政書士法人スマートサイド(東京都文京区)の横内賢郎代表と村上未来氏が6月、著書「はじめての方のための経営事項審査“入門書”」を発刊した。経営事項審査の手続きの流れや仕組み、重要ポイントなどについて、初心者でも分かりやすいよう簡潔に解説している。前著「建設会社の社長が読む手続きの本」の続編となっており、建設会社をクライアントにもつ税理士や社労士などにも好評だ。

横内代表は2014年に個人で事務所を開設し、主に1都3県で建設業許可や経営事項審査、入札参加資格などを手掛けていた。昨年7月には「行政書士法人スマートサイド」として法人化し、現在は代表を合わせ3人の行政書士が所属する会社として活動している。独立当初は、「自分のできる範囲で業務を続けていれば良い」と考えていた。しかし、「仕事が適格で早いので、知り合いの企業に紹介した」という顧客が続出し、業務量が急増し始めたことを契機に、行政書士を迎え入れることを決意。現在は、村上氏と橋本亜寿香氏がメンバーに加わり、国の根幹を下支えする建設業界をサポートしている。

2人とも建設業を担当するのは初めてだったが、「他社で断られた複雑な案件をそつなくこなしてくれて助かっている」と横内代表は話す。スマートサイドが抱える100社以上の企業を3人で分担し、会社の終業時間は概ね15時過ぎ。全員が各々の役割を理解し、効率化を突き詰めなければ不可能な業務遂行の仕方である。橋本氏は、「知識ゼロからの業務開始だったが、代表の単純に本質を押さえたノウハウ指導により早期に慣れることができた。時短勤務など状況に合わせた働き方も可能なため、全力で仕事に取り組めている」と順調に仕事が進む秘訣を語る。年々上がる実績に関しても村上氏は、「プレッシャーは常にあるが、売り上げ向上=社会貢献という捉え方もできるので、成長を続けていきたい」と意欲を見せる。社員から厚い信頼があるのは、2人を完全に信頼して大部分の仕事を任せられる度量の大きさにありそうだ。「近々、行政書士をもう1人加えることで、更なる組織活性化を図っていく。建設業専門の行政書士として、各企業の成長に少しでも貢献できるよう、臨機応変な対応を心掛けていきたい」と横内代表は展望を語った。

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。