クラフトバンク総研

佐藤龍宜さん、髙橋善智さん(株式会社立島工業・工事部)

更新日:2025/6/17

 工事部に所属する佐藤龍宜さんと髙橋善智さんは、立島晃社長との出会いにより転職を決めた共通点がある。「人が嫌がる工程でも、手を抜かず黙々と仕上げる」と定評のある佐藤さんは入社7年目を迎えており、4月に入社した髙橋さんと共に地道な作業にも誠実に向き合い、技術力を日々磨いている。

 スタートを切ったばかりの髙橋さんは、前職でも同業種に就いていたが「本気で若手育成に取り組もうとする姿勢と、どんなに大変な現場でも皆さんが楽しく仕事している姿に強く惹かれた」と入社の動機を話す。会社が3年連続でホワイト企業認定を受けている通り、安心して成長できる職場で積極的な経験を蓄積。現在は資格手当が出る環境を活かし、溶接など資格取得に挑戦する意向を示している。

 佐藤さんは「最近では、学校や工場、幼稚園といった公共性の高い施設に携わる機会も増え、自分の仕事が社会貢献に直結していると感じられている」と実感を込めて語る。高橋さんも似た思いを抱いており、「大規模建築物に関われる喜びは大きく、責任ある仕事を完遂し続けるためにも、早期に高い技術を習得したいという気持ちは日に日に高まっている」と熱く述べる。既に2人は、完成後に自分の仕事が形として残る喜びを醍醐味としており、現段階で「この仕事をずっと続けたい」と断言できるほど夢中な姿が印象的である。

 社長は社員に「我が子」として接し、職場環境づくりの成果が端的に表れている立島工業。実直で骨太な職人精神が定着した先には、新たな可能性が生まれていくはずだ。

株式会社立島工業のHP:https://www.tateshimakogyo.com/

関連記事:業界リーダーに迫る 『ホワイト企業認定の立島工業が、理想の職場作りを共有』

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