技研製作所が開発方針発表会を開催
更新日:2025/5/1
技研製作所(高知市)は10月31日、東京本社で開発方針発表会を開催した。発表会では、同社が手掛ける今後の開発方針や、圧入機の自動運転・遠隔操作のデモンストレーションなどを行った。
冒頭、森部慎之助社長は、「現在、中期経営計画の2年間に当たるビルドアップ期が終わり、事業拡大に向けた戦略を再構築している。当社は、脱炭素化や気候変動による災害の甚大化など、顕在化する社会課題の解決をテーマに事業展開する企業。更なる生産性の向上を進めることで、2031年に売上高1000億円という目標を達成できるよう、組織一体となった活動を目指していく」と力強く語った。

デモンストレーションでは、新自動施工技術「INAVILINK」と遠隔支援・シミュレーション技術「G-Lab-Vision」を紹介。高知市仁井田に同社が製造する建設機械・サイレントパイラーを設置し、東京の会見場から遠隔操作することで、杭が正確に地中に圧入できる様子を披露した。サイレントパイラーの自動運転による人員削減と、遠隔操作によるサポートにより、作業現場の生産性は3割程度向上したという。
技研製作所では、今後も持続可能な新しい社会インフラを実現するため、開発強化・技術革新を進めていく方針だ。

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。