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堀内電気が蓄電池事業セミナーを開催

更新日:2026/5/1

堀内電気(福岡市博多区)は4月23日、福岡市内で「第4回 蓄電池事業セミナー」を開催した。同セミナーは、九州エリアにおける蓄電池需要の高まりを受け、2025年度から継続的に開催しているもの。4回目となる今回は、金融機関や企業担当者ら約60名が参加し、技術と経済の両面から蓄電池ビジネスへの理解を深めた。

冒頭、堀内重夫社長は、熊本県に所有する自社の太陽光発電施設「堀内大津ソーラーパーク」において、容量6,192kWhの大型蓄電池を併設し、運転を開始したことを報告。目まぐるしく変わる業界環境に触れ、「制度や技術の進展が早く、専門家でも情報の常時アップデートが不可欠な分野である」と強調した。

セミナーでは、再生可能エネルギーのコンサルティングを手掛けるオフィス原田の原田達朗氏が登壇。「太陽光併設蓄電池と系統用蓄電池の今後」をテーマに、技術と市場の観点から今後の方向性を解説した。原田氏は「市場参入者が増えれば、将来的には単価が下落する可能性もある。補助金を活用した早期参入に加え、地域の特性や制度変更を先読みし、収益をシミュレーションすることが極めて重要だ」と訴えた。

続いて、堀内電気のエネルギーソリューション事業部に所属する李鍾成氏が、世界情勢や国の政策動向を背景とした蓄電池の事業性に関して解説。今年度から需給調整市場の入札が「前日取引化」されたことに言及し、「市場は『誰でも儲かるフェーズ』から、制度に適合した高度な戦略を持つプレイヤーのみが生き残る市場に移行している。収益最大化のためには、優れた運用ノウハウを持つ『アグリゲーター』の選定が成否を分ける」と説明した。

蓄電池事業を担当するエネルギーソリューション事業部の山本幸一常務は、「市場の変化に合わせ、常に最新動向を捉えた内容を提供したい。現在、試験段階にある自社施設で得られた運用実績や、実際のアグリゲーターに対する選定プロセスについても、具体的に報告する機会を設けたい」と展望を述べた。同社は、今後も定期的にセミナーを開催していく方針である。

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