秋田県がけんせつ未来フェスタで業界をPR
更新日:2025/4/28

秋田県(秋田県建設産業活性化センター)は10月、建設業の役割や魅力などを発信する「けんせつ未来フェスタ」をイオンモール秋田で開いた。業界団体と発注者らが協力し、重機の搭乗をはじめ、業種に応じ志向を凝らした体験を提供した。3連休の1日目に開かれたイベントは天気にも恵まれ、多くの家族連れで賑わった。

県の担当者は「会場に集まってくれた小中学生の子供たちがこの業界に興味を持ち、職業を考える時の選択肢になれば嬉しい」と開催の意義を語る。当日は、モールの駐車場一部を確保し、重機やテントを設置。秋田県建設業協会は、二人乗りのイベント向けミニバックホーを使ったボールすくいの体験を用意。ラジコンショベルカーを使ったピンポン玉つかみなども行った。秋田県解体工事業協会は、重機にオペレーターと共に搭乗し、クラッシャーで風船を潰す企画を用意した。


秋田県電業協会は、太陽光や風力で発電し点灯する信号機や前進する自動車模型を展示。日本塗装工業会・秋田県支部は、子供たちに木箱を提供し、塗る体験をすることで塗装が持つ機能を知ることができた。モール内では、女性で組織するあきた建設女性ネットワーク「クローバー」がラジコンによるお菓子つかみ取りとパネルを展示。土木学会は橋梁とトンネルのモデル実験で構造物の仕組みを伝えた。

この他にも各種団体・企業によるICT建機、測量機器展示や操作体験、ドローン操作などが行われた他、国土交通省が発注した成瀬ダムや秋田県の発注事業や秋田道4車線化を説明したパネルなども置かれ、買い物客らが足を止め見入っていた。
けんせつ未来フェスタは今年度で2回目の開催。当日は、秋田名物の一つである「超人ネイガー」も駆け付け、会場を盛り上げた。

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。