若手技術者・経営者セミナーを開催 浜松建設業協会
更新日:2025/5/2

浜松建設業協会(中村嘉宏会長)は11月2日、浜松市内で「若手技術者・経営者セミナー」を開催した。
冒頭、中村会長は、「建設業の2024年問題が目前に迫り、担い手不足や資材の上昇、コロナ融資を受けた企業の倒産急増といった経営課題が顕著となっている。建設産業の未来のため、本日は希望の持てるキャリアプランを学び、各々の環境で役立ててほしい」と挨拶した。

当日は、「The Next Crafters2023」と銘打ち、UNITED(北海道函館市)の山村大輝社長が講師として講演。「建設業における若手技術者と女性の現状と課題」と「建設業における若手・女性技術者が活躍できる仕事のポイント」をテーマに、建設業の向かうべき将来性や、若手女性が活躍できるキャリアパスとしての活動などを紹介した。具体策としては、管理職を育成し共感型のチームを作る重要性や、個性を活かせる教育方法・メンター制度の導入などを提示。また、ワークライフバランスや柔軟な働き方を選択できる職場ならば、一時的な離脱はしても離職を決断させない環境が実現できることなど、山村社長の実体験を交えた事例も提案され、参加者からは「日常では思いつかない気付きを得られた」との声も上がった。

講演後は、若手技術者を対象にした交流会を実施。参加者同士で、これまでの一番の失敗談や現在抱える悩み、若手技術者を増やすために必要なことなどの情報交換を行い、新たな可能性の創出が期待される会となった。


この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。