熊本県建設業協会が職人酒場を共催
更新日:2025/4/25
熊本県建設業協会・青年部は7月18日、熊本市内でクラフトバンク(東京都中央区)と共同で「職人酒場」を開催した。
職人酒場は、「元請け・協力会社が、10年付き合える出会いの場を提供すること」をコンセプトに、同社が全国で開く建設業に特化した交流イベント。毎週2回のペースで各地にて開催し、多くの建設事業者同士を繋ぐ場として機能している。初めての共催となった今回は、熊本県内を中心とした建設事業者67名が参加。開催の挨拶前から来場者同士が名刺交換を始めるほど積極的な動きがあり、各社の自己紹介後は参加者リストを基に、新しい関係づくりに意欲を見せる経営者が目立った。

熊本県建設業協会の青年部会長を務める興亜建設工業・末吉氏は、「公共土木と民間建築の経営者同士が出会っても、今すぐ仕事につながるわけではないが、まずは職人酒場で人的な繋がりを作っておくことで、災害や突然の人手不足など有事の際に、建設業全体として大きなパワーを発揮することができる」と開催に踏み切った背景を述べた。中尾建設・中尾氏は「熊本県内からのご参加はもちろん、九州内の他県をはじめ、中国地方や関東からも職人のご参加があり、職人酒場というイベントのポテンシャルの高さを感じた。福岡など他県会場でも参加するつもりだ」と意気込みを語った。

また、スペシャルゲストとして、新庄砕石工業所(山形県新庄市)の柿﨑武男社長が登壇し、建設業界への思いやDX導入の重要性を紹介。現場では、自身が「石男くん」という名義で活動するYouTubeの撮影も行い、参加者と共に賑やかな交流を図った。

職人酒場は2022年11月の開始以降、累計の来場者が4000人を突破しており、今後も継続的な開催により、建設業界の新たな可能性の拡張を目指していく。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。