三倉工業の「蓄光ポリウレア」がNETIS登録
更新日:2025/4/25

三倉工業(東京都板橋区)の提供する「蓄光ポリウレア」が、今年5月にNETIS(新技術情報提供システム)登録された。蓄光ポリウレアは、蓄光顔料とクリアポリウレア樹脂を用いた成形品を塗布することで、光源のない暗所でも視認誘導を実現する技術。紫外線による経年劣化を防ぎ、5年相当の負荷を与えても効果が低下しにくいことを立証した。

2021年にエルティ―アイ(京都市右京区)と提携したことにより、手塗りのポリウレアと蓄光の融合を実現し施工の幅を拡張した。その後、着実に実績を積み重ね続けたことが、今回のNETIS登録に繋がった。
ポリウレア樹脂は、コンクリート並の強度を持ちながら高い柔軟性も保つため、屋外環境でも長期間の活用することが可能。耐薬性・防食性にも優れているので、酸やアルカリによる腐食から基材を保護できる。


使用用途は、階段や床面、ヘリポート、屋外用の標識、駐車場など。近年では、夜間でもドローンのランディングパッドやマグネットと併用することで、利用に広がりを見せている。
NETISの登録番号は、HR-240002-A。実際に公共工事で利用した施工者は、工事成績評定での加点対象となる。
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クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。