佐賀建設業協会が定期総会 松尾会長が続投
更新日:2025/4/25
佐賀建設業協会(松尾哲吾会長)は22日、佐賀市内で第75回通常総会を開いた。役員改選では、松尾会長が再任され、新たな副会長として唐津支部の岩本真二氏(唐津土建工業)と鳥栖支部の栗山清規氏(栗山建設)が就任した。
冒頭、挨拶に立った松尾会長は、今年1月に発生した能登半島地震の被災者に哀悼の意を示すと共に、「2023年度は、県内各地で大雨に伴う土砂崩れ等の災害や、九州初の豚熱、鳥インフルエンザが発生したが、協会各社の協力により迅速な対応が実施できた。地域の守り手として建設業界の役割を果たせたことに感謝する」と述べた。また「建設業の維持・発展には、担い手の確保や、働き方改革への対応、週休2日制の促進などが鍵になる。ICT・DX導入などの加速化も視野に、山積する課題解決に向けた取り組みを続けよう」と力を込めた。

総会では、23年度の事業・収支決算の報告や、経営・技術力の強化に向けた勉強会の開催などを重点事業に盛り込んだ24年度の事業計画・収支予算が承認。また全国建設業協会会長表彰の伝達式も開かれ、地方会員表彰を受賞した池田博司氏(池田建設)、田中孝弘氏(田中工研)、安藤和博氏(岡本建設)、若林キヨ子氏(成和建設)、髙野岩雄氏(有田建設)などに表彰状が贈られた。
総会後の懇親会には、佐賀県知事の山口祥義氏、佐賀県議会議長の大場芳博氏、佐賀市長の坂井英隆氏らが来賓として出席。山口知事から2024年に佐賀県などで開催する「SAGA2024 国スポ・全障スポ」を受け、会場となるSAGAサンライズパークの建設に協力した職人の名前が記載された銘板が設置されることも発表された。

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。