静岡県建設業協会が定時総会
更新日:2025/5/28
静岡県建設業協会(石井源一会長)は5月21日、静岡市内で2025年度 定時総会と表彰式を開いた。協会員らに加えて、国土交通省や静岡県などの関係者が230人ほど集まった。議事では、2024年度事業報告・収支決算や、25年度事業計画案などを審議・承認した。

石井会長は冒頭、参加した受賞者らの栄誉を称えた上で「新4Kを建設業全体で推進しながら課題解決し、様々な魅力や役割を積極果敢に広報し若者から選ばれる産業となるよう尽力する」と呼び掛けた。そして「最も重要なのは、公共事業の確保だ。想定される南海トラフ地震からの一刻も早い復旧・復興には事前対策で被害を軽減する必要があり、更にはインフラの老朽化対策も喫緊の課題となっている。住民の安心・安全な生活を守るため国土強靭化やインフラメンテナンスに十分な予算が確保されるよう訴えかけていく」と誓った。

来賓の国土交通省中部地方整備局技術調整管理官の菊池秀之氏は、佐藤寿延局長の挨拶を代読。「やりがいと誇りを持てる環境を整備することは、発注者である我々の使命だ。皆さまの意見を聞きながら施策に取り組んでいく」とメッセージを贈った。

2025年度は基本テーマを「夢と誇りのもてる魅力ある産業へ!」と設定し、副題として「未来を築く土木よ、再び!」を掲げた。事業計画には公共工事の円滑な施工と安定的・継続的な確保に加えて、インフラ長寿命化の別枠予算の要望、災害対応力の強化、産官学が連携した担い手確保・育成、建設DXの推進などを盛り込んだ。

当日は、全国建設業協会会長表彰や静岡県建設業協会長賞で受賞した129の企業と受賞者、建設もの創り大賞で入賞した14件の工事の施工者らを表彰した。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。