クラフトバンク総研

社長が社員を「ノミ」扱い

更新日:2026/8/2

「『フタをしたコップにノミを入れると、しばらくは外に出ようと必死にジャンプし続ける。しかし、同じことを繰り返して脱出が不可能と悟ると、その後にフタを外してもノミは跳ぶことすら諦める』。この有名なエピソードを社長就任時に引き合いに出し、堂々と『トップになった俺が、ノミであるお前らを飛べるように変えてやる!』と宣言した頃から大きな違和感を抱いていました。その社長が直後に断行したのは、現状維持でも一定の利益確保ができたビジネスの廃止。そして、思いつきの範囲を超えない新規事業の立ち上げでした。結局1年も経たないうちに双方のプランが崩れ、大した説明もないまま前年度までの踏襲に戻した頃には、危機を察知した有能な社員から去り始めていました」

「当初は『多少の問題はあっても、会社が潰れることはないから、ある程度の我慢は必要だ』と自分に言い聞かせていました。しかし、日を追うごとに客先を訪ねると、会社に対して露骨な不満をぶつけられる機会が増えていき、『自分が定年を迎える前に潰れる可能性が高い』と考え直したことが、重い腰を上げるきっかけになりました。新卒での就職活動は何となく始め、一番早く内定の出た企業に入社した経緯があったので、今度はエージェントの協力も得ながら慎重に転職先を選びました。建設業を選んだのは、『何らかの形で生まれ育った地元に貢献したい』という思いが強いと自己分析できたからです。幸いにも甚大な天変地異はまだ発生していないですが、万が一に備えたインフラ整備に取り掛かれていること。また、地域の人々の生命・財産を守るために自分は役立っているという、唯一無二の使命感を持ちながら働けていることが私の誇りです」

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