クラフトバンク総研

池田七瀬さん(加和太建設株式会社・広報室)

更新日:2025/4/9

 中部建設青年会議が開催した「第13回国土をつくる人写真展」で、自社の本社社屋施工現場で撮影した作品が会長賞を受賞した。「生まれ育った地域の皆さんに恩返しがしたい」との思いで2020年に入社し、現在は広報として後輩と2人で奮闘する日々を送る。

 加和太建設は、総合建設だけでなく、街の開発や全国の地場建設業との連携など、幅広い事業を手掛けており広報の担当領域も様々だ。設立間もない頃は、顔を覚えてもらうために社外だけでなく、社内にも売り込みに奔走し、事業の解像度と自身の認知度を高めていった。思い入れの強いサービスとして挙げるのは、2024年秋にお披露目した「SCALE」。現場監督が施工管理のノウハウを共有できるナレッジシェアサービスで、若手技術者がこれまで以上に活躍しやすい環境を整えると同時に、建設業界における新たな人材育成のあり方を構築している。「全国の建設現場のナレッジを増やし続け、地方建設業の成長、発展を下支えしたい」と一貫した姿勢は頼もしい限りだ。

 原動力は、「会社の掲げる『建設業のあり方を変える』という一見大きなビジョンに対して、本気で実現できる環境でチャレンジできること」。会社の顔である広報室で、実現可能な事柄は溢れている。若きエースの活躍は、今後も会社により一層の弾みを加え続けていくはずだ。

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