クラフトバンク総研

西圭一郎さん(有限会社東防工・代表取締役社長)

更新日:2025/7/27

父が創業した同社が来年40周年を迎えることを「感慨深いものがある」と実感を込めて語る。幼少期は一年を通して現場に出向き、社内も切り盛りする父を、「何だか大変だな」と思いながら見守っていた。しかし、自身が岐路に立った際に「この業務を引き継ぐことこそが使命なのでは?」と問い直し新卒での入社を決意。2016年には代表取締役社長に就任し、現場を最優先にした組織運営を心掛けている。

九州シーリング工事業協同組合では、青年部にも所属し、全国シーリンググランプリ大会における九州予選のサポートを手掛ける。「当社だけでなく業界全体にとっての必要事項は、とにかく若手入職者の増加・育成を促進すること。構造的な問題も多いが、団体との連携も綿密に図ることで解決の糸口を見出したい」と語る視線は真剣そのものである。

会社の課題は「技術の継承とDXの導入」。直近の目標として「3年後の売り上げ50%アップ、5年間での売り上げ倍増」を掲げており、実現にはこの2点の取り組み開始は急務である。「長年培ってきた高い技術を次の世代に継承していくため、当面は私自身が先頭に立ち、今できる最善策を模索し続ける」と明確なスタンスを示す。この数年で企業永続に向けた布石を打てるのか。同社の新たな挑戦から目が離せない。

関連記事:業界トレンド 『第40回通常総会を開催 九州シーリング工事業協同組合』

新着記事

  • 2026.10.08

    鳥海 丈俊さん(株式会社鳥海鋼業・常務取締役)

     数年前に常務取締役に就任。副社長を務める兄のサポートをすると同時に、常日頃から「社員が伸び伸びと、やり甲斐を持って働ける職場環境の整備を心掛けている」と方針を述べる。50~60代のベテランが在籍する今だからこそ、「この […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2026.10.01

    菅谷 良太さん(有限会社菅谷鉄筋・専務取締役)

     新卒で入社した食品会社では、常に営業トップクラスを維持していた。「必ずボーナスに反映させる」という言葉を信じ続けたが、通常の成績である同期との差は1万円程度の違い。創業者の父に入社を懇願するも、「現職に勤務しながら、毎 […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2026.09.25

    和田 拓巳さん(株式会社相光園・取締役)

     異業種から造園業の世界へ飛び込んだのは35歳。経験も知識もない、まさにゼロからのスタートだった。「前職は朝から夜まで働き詰めだったので、8時から17時までという職人の仕事には衝撃を受けたし、とても魅力を感じた」と笑顔で […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2026.09.17

    江川 靖さん(株式会社江川スチール・代表取締役)

     23歳の時に、現在も社内で活躍を続ける部長と2人で独立。その後、「安全面の徹底や福利厚生費の整備、月給制の導入は不可欠」と痛感し、法人化を実施した。早期に社会保険への加入も進めており、「とにかく社員と協力会社が心地良く […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦