丹羽 理志さん(株式会社東圧・代表取締役社長)
更新日:2025/4/10
父であり、現会長が創業した会社を2014年に引き継いだ。自身が入職した時代は、過酷な環境に根を上げそうな場面もあったが「現代では通用しない」と一念発起し、業務効率化と働きやすさを追求する日々を送る。


新工法を続々と採用し、加工機や結束ロボットも導入し続けている。同社が駆使する工法の1つである鉄筋ジャバラユニット工法は、「工期短縮はもとより、先組みで場内作業が少ないため美化にも貢献している」とゼネコンの現場監督から高い評価を得る。地道な取り組みが功を奏し4年前には完全週休2日制の実現に成功した。


数人の若手社員のジム通いを知ると、工場内に社員専用のジム「TOUATSU ROOM」を整備。女性従業員を採用した際は休憩室も新設し、快適な環境の整備にも注力する。自社のPRに余念がなく、オリジナルのカレンダーやティッシュを作成し各方面に配る。2025年度は、新たに7人の採用を見込んでおり、広報の手応えを確かなものにしている。次なる一手として、会社や業務内容に関する「新曲」を制作し宣伝も計画するなど、アイデアマンとしての一面も遺憾なく発揮する。「従業員を増やし、立派に育てることが目標。若者に『あの会社に入社したい!』と思われるよう、日々バージョンアップすることが至上命題」と前だけを見続ける視線は熱を帯びている。


株式会社東圧のホームページ:https://touatu.co.jp/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。