中山 秀雄さん(グローアップ株式会社・代表取締役)
更新日:2025/4/28
中山 秀雄さん(グローアップ株式会社・代表取締役)
会社のホームページ:https://growup-sign.com/

会社は昨年、創業20周年を迎えた。創立から「自身の成長が企業や顧客の発展に繋がる」という信念を基に、看板製作や店舗・商業施設のデザイン、電気工事など施工から関連事業まで幅広く手掛ける。足場が組めない現場ではロープアクセス技術を駆使し、専門性の高い業務にも対応。他社が断る難工事に挑み続け、厚い信頼を築いてきた。

学生時代にデザインを学び、新卒から8年間営業職に従事。しかし、デザインへの情熱を捨てきれず、個人事業主として名刺やロゴ制作を手掛ける道に転身した。顧客からの「看板もお願いしたい」との声を受け、事業領域の拡大を決意。2011年に法人化を果たしてからは、20年間に渡り黒字経営を維持してきた。看板製作の魅力は「完成品を通じて顧客の喜びを直接感じられること」。「成果が目に見える形で分かり、デザインや機能が評価される瞬間は堪らない」と目を輝かせる。

当面は、「設備投資を継続し、設計から施工まで一貫対応できる体制の構築を目指す」と意気込みを見せる。有資格者の育成と増員にも意識を向けており、全従業員が電気工事士資格を保有していることも強みの1つだ。「資格は法対応に役立つだけでなく、お客さまとの信頼関係を強化する。これまで蓄積してきた高いデザイン力を活かし、より質の高い提案を実現していきたい」と抱負を述べた。

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。