アフマド・ムサフィインさん(昭和舗道株式会社・工事部)
更新日:2025/4/28
アニメの影響で憧れを抱いていた日本で働くため、地元インドネシア・東ジャワ州にある語学学校で勉強後、23歳の時に来日した。1年目は文化などの違いから戸惑いばかり。「日本の交通ルールが守られていることにも驚きだった」と振り返る。

入社してから5年の月日が経過したが、これまでの会社員生活を「楽しかった」と即答する。「慣れてきた今は同僚やお客さまとも仲良くでき、やりがいを感じながら仕事をしている」とはにかむ姿が印象的だ。

難解な日本語にめげず日々勉強し続けた結果、ローラーやクレーンなど車両系建設機械の資格を次々と取得し、同社の貴重な戦力として活躍する。担当業務で最も大役だったのは、経験がものを言うとされるアスファルトフィニッシャーのオペレーター。「もっと上手になりたい」という思いは誰よりも強く、舗装が綺麗に仕上がった日に、自宅で施工の様子を回顧するのが最も至福の時だという。指導役を務める西田諭史専務取締役については、「オン・オフいずれの時も非常に真面目で前向き。尊敬している」と太鼓判を押す。

将来的にはインドネシアで起業することを視野に入れ、現在の目標を「勉強と貯金の両立」と設定する。常に前を向く姿は、燦然と輝く未来に繋がっていくはずだ。

昭和舗道株式会社・ホームページ:https://www.shouwahodou-construction.com/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。