木村 真子さん(天志工務店株式会社・代表取締役)
更新日:2025/4/28
木村 真子さん(天志工務店株式会社・代表取締役)
会社のホームページ:https://tenshi32.com/

今年9月に法人化から5期目を迎えた。真っ先に意識するのは、「人材確保」。特に女性技術者の採用を進めるために、試行錯誤を繰り返している。
自身は、看護師やアパレル店員など多彩な職歴を経て、夫の型枠大工業を支援する形で建設業界に飛び込んだ。入職当初は、現場作業の厳しさや慣習的な壁に直面した。しかし、知識を習得する中で仕事の面白さを見出し、周囲との信頼関係を構築。2019年9月に土木一式工事への対応を胸に、会社設立に至った経緯を持つ。現在は経理や書類管理に加え、現場に立ちながら会社の舵を取る。

目下の課題は人手不足。SNSや求人媒体などを活用し対策に励む。基礎工事をベースに、北海道の気候に適した鋼製型枠の使用を促進。「鋼製型枠は、解体が容易で作業時間も短い。この利点を周知し、パートタイムのような形でも就業できる人材を集めたい」と狙いを語る。

今後の目標は「建設業界のイメージアップ」。性別やライフステージに関係なく、働きやすい環境の整備を進めており、誰もが活躍できる業種を目指す。「業界としても『女性活躍』を推進するが、『女性だから』と特別扱いするのではなく、誰もが平等に働ける職場を作っていきたい」と力強く意気込みを述べた。
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。