中村 英俊さん(株式会社中村建設・代表取締役)
更新日:2025/6/18
現在、会社を4社・社団法人を1つ運営し地位を確立している。27歳で足場事業を開始して以降、約10年でメーカーと商社の双方に認められる立ち位置を獲得。関東・中部・九州に拠点を持ち、今なお大規模修繕、建築建設、内外装リフォーム工事、特殊商材を取り扱う事業を推進するなど、地道な組織拡大を続けている。

15歳の入職時から今日まで一貫して建設業に携わり続けており、溶接や鍛冶などの資格も取得。様々な現場で技術の研鑽を続けてきたという。「会社の利益を追求するよりも、お客様の気持ちを最優先に考えることが重要」という基本スタンスの下、「建設を通じて安心して住める、より良い住まい」を提供するために全力を尽くす。「0→1が好きで、建設業界をより働きやすい環境にしたい」との強い思いから、2017年には一般社団法人「Global Construction Union(GCU)」を立ち上げた。

団体には、多様な工種のスペシャリストが集結し、成長意欲で溢れる個人・企業を徹底的に支援する。「たった一度きりの人生、『自分だけが良ければ問題ない』なんて有り得ない」と宣言しており、常に周囲と共に発展を目指す姿勢が魅力的である。「2026年を目処に新たな建設業界の社会問題と、課題解決に向けた団体の設立を計画している」と胸の内を話す。現段階では、社員数30人規模。「まだまだ小さな会社だが、近い将来は売り上げ100億円を目指す」と方針を掲げ、新会社でも社員には恐怖を恐れず前向きに挑戦する姿勢を伝承するようだ。企業理念は、「謙虚と感謝」「先義後利」「社会貢献」。1つの力には限りがあると理解しているからこそ、会社を超えた連携の重要性を理解している。今後も中村社長の周囲から、新たな価値・可能性が創出されていくはずだ。

株式会社中村建設のHP:http://www.nakamurakensetsu.net
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。