坂田 敦代さん(株式会社成島鉄筋工業・専務取締役)
更新日:2025/5/2
坂田 敦代さん(株式会社成島鉄筋工業・専務取締役)
会社のホームページ:http://narutetsu.jp/
元々は下請けとして成島鉄筋工業の現場に従事していた。しかし、仕事に対する向き合い方や細かな配慮などが成島実社長に評価され、2010年に入社を果たした。現場作業、職長、積算、経営面のサポートなどでの携わる全ての業務で結果を残し、2024年に専務取締役に就任。現在は、所属する静岡県鉄筋業協同組合の監事も務め、県内の業界活性化に貢献している。

会社では今年、働き方改革への対応も視野に、週休2日に完全対応した。6人のフィリピンからの実習生も躍動を見せており、安定的に質の高い施工を提供できる体制を構築する。会社としての課題は「とにかく人手が足りないこと」。元請けからの仕事要請に対し、社員数が追いついておらず、断らざるを得ないケースも多々ある。「若手社員の積極的な採用・育成は、克服すべき近々の問題点」と力を込める。県内の同業者から「あれだけ福利厚生を完備できて羨ましい」と言われることも増えており、この追い風を味方にできるか見物である。


坂田専務の業務内容は、積算や業者の管理、営業、給料の査定など多岐に渡る。成島社長からも全幅の信頼を寄せられており、組織の舵取りを担う時期も近そうだ。「引き続き、元請けとの良好な関係を保ちつつ、『建設業は、お金が稼げる業界』という評判が定着するよう、当面は社内体制の盤石化を進めたい」と意気込みを語る。毎年、数名を定期的に採用する準備にも入った。成島鉄筋工業が真の実力を発揮する環境は整いつつある。

この記事を書いた人

クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。