大島 康正さん(株式会社はせがわ環境開発・代表取締役社長)
更新日:2025/12/11
今年8月に光ストレスの原因となる特定波長のみを抑制する窓ガラス用コーティング剤「SmartCoat®eyecare(スマートコート アイケア)」(特許取得済)の全国販売を開始した。「小学生の息子が光過敏症だと分かり、誰もが室内で快適に過ごせるようにと開発した」と経緯を話す。スマートコートシリーズでは、遮熱・防汚・防虫・抗菌/抗ウィルスに適応した種類も取り揃えており、塗布するだけで複数年の効果を持続できる。

「スマートコート アイケア」は、既に3校の盲学校で活用されている。導入直後より生徒の体調が大幅に改善したケースもあり、当面の目標を「無償でも構わないので視覚過敏に悩む全国の子供たちを救うこと」に設定。コーティングだけでは展開が限られる為、シート状にしてカーテンやロールスクリーンに加工もしている。日を追うごとに納入校は増えている。

会社としての課題は「スマートコートシリーズを広く認知させること」。自身が脳梗塞を患って以降は、その思いは更に増し「人の為になる仕事がしたい」との気持ちは高まり続けているという。現在も大手企業との連携により普及促進を模索するが、「いずれは専門工事会社とタッグを組み、各家庭にも届けられる施策も打ち出したい」と展望を語る。「誰かのため」を最優先する信念は何よりも崇高であり、今後もその理念に沿った事業を展開するため、今日も最善を尽くしている。

株式会社はせがわ環境開発のHP:https://www.smartcoat.jp/
この記事を書いた人
クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。







