クラフトバンク総研

西小野 治さん(株式会社髙倉工務店・代表取締役)

更新日:2025/6/2

2023年11月に前社長の逝去により、社長という重責を引き継ぐ形となった。数々の鉄筋工事業者で経験を積んだ後に入社を果たしたが、当初は「現場一筋だった私に白羽の矢が立つとは考えもしなかった」と驚き、現在は「一刻も早く協力会社と共に更なる発展を目指せるよう最善を尽くす」と意気込む姿を見せる。

営業エリアは九州一円を基本としているが、依頼があれば日本全国へ出向く。公共・民間工事の双方を受注しているため、積極的に取引先を訪問し顔を売る日々を送る。導入する鉄筋ジャバラユニット工法を多くの現場で手掛けており、工期短縮とコスト削減に繋げている。「喫緊の課題は人材の確保と定着。しかし、難題解決と同時にジャバラユニット工法を駆使することで、好循環を生み出す起爆剤とする」と方針を述べる。

 「鉄筋工事業は、構造物の安全・耐久性を確保する上で必要不可欠の仕事。この現実を忘れることなく、自信と誇りを持った組織運営を心掛ける」と力強く話す。50年以上の長きに渡り受け継いできた社名と技術。「鉄筋にかける情熱を社員一同、次世代に継承していく」と並々ならぬ闘志を燃やしている。

株式会社髙倉工務店のホームページ:https://www.takakura-koumuten.com/

新着記事

  • 2025.12.12

    大島 康正さん(株式会社はせがわ環境開発・代表取締役社長)

    今年8月に光ストレスの原因となる特定波長のみを抑制する窓ガラス用コーティング剤「SmartCoat®eyecare(スマートコート アイケア)」(特許取得済)の全国販売を開始した。「小学生の息子が光過敏症だと分かり、誰も […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2025.12.10

    五十嵐公一さん(株式会社官社・取締役)

    「これからは専門工事の力が主役になる」 清水建設で経験を積んだ後、確信を持って左官業を営む家業に戻った。大学では建築学を学び、前職では施工管理として大規模な現場を担当した。職人の配置や工程を統括する中で、左官を始めとする […]
    クラフトバンク総研記者川村 智子
  • 2025.12.04

    北川皓平さん(有限会社北八建設・取締役)

    8月にオープンした、まちの発掘拠点「IRIFUNE(いりふね)」の統括責任者として奔走した。IRIFUNEは、地域の滞在体験の向上を目指す、宿やカフェなどの機能を備えた複合施設。全国から集まった建築学生13人が率先して、 […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2025.12.02

    山脇一夫さん(山脇組・代表取締役)

    世界文化遺産・姫路城における「昭和の大修理」を中心に、創業から90年以上に渡り、兵庫の地で左官業を担い続けてきた。白く輝く漆喰壁や屋根目地の補修・修理は、城の威容を支える象徴的な仕事であり、「自らが手掛けた建造物が後世に […]
    クラフトバンク総研記者川村 智子