クラフトバンク総研

西小野 治さん(株式会社髙倉工務店・代表取締役)

更新日:2025/6/2

2023年11月に前社長の逝去により、社長という重責を引き継ぐ形となった。数々の鉄筋工事業者で経験を積んだ後に入社を果たしたが、当初は「現場一筋だった私に白羽の矢が立つとは考えもしなかった」と驚き、現在は「一刻も早く協力会社と共に更なる発展を目指せるよう最善を尽くす」と意気込む姿を見せる。

営業エリアは九州一円を基本としているが、依頼があれば日本全国へ出向く。公共・民間工事の双方を受注しているため、積極的に取引先を訪問し顔を売る日々を送る。導入する鉄筋ジャバラユニット工法を多くの現場で手掛けており、工期短縮とコスト削減に繋げている。「喫緊の課題は人材の確保と定着。しかし、難題解決と同時にジャバラユニット工法を駆使することで、好循環を生み出す起爆剤とする」と方針を述べる。

 「鉄筋工事業は、構造物の安全・耐久性を確保する上で必要不可欠の仕事。この現実を忘れることなく、自信と誇りを持った組織運営を心掛ける」と力強く話す。50年以上の長きに渡り受け継いできた社名と技術。「鉄筋にかける情熱を社員一同、次世代に継承していく」と並々ならぬ闘志を燃やしている。

株式会社髙倉工務店のホームページ:https://www.takakura-koumuten.com/

新着記事

  • 2025.07.31

    時田 祐司さん(時田電機工業株式会社・代表取締役社長)

    大学卒業後、東京都内の同業者で修行中に、父の「戻ってこないか」との言葉に背中を押され入社を決意。Uターン就職して以来、新日本海フェリー秋田ターミナルなど数多くの主要施設を手掛けてきた。「それらの物件は維持・修繕の段階を迎 […]
    クラフトバンク総研記者信夫 惇
  • 2025.07.28

    西圭一郎さん(有限会社東防工・代表取締役社長)

    父が創業した同社が来年40周年を迎えることを「感慨深いものがある」と実感を込めて語る。幼少期は一年を通して現場に出向き、社内も切り盛りする父を、「何だか大変だな」と思いながら見守っていた。しかし、自身が岐路に立った際に「 […]
    クラフトバンク総研編集長佐藤 和彦
  • 2025.07.24

    佐野継太さん(株式会社静岡緑化・代表取締役)

    祖父の代から営む家業を引き継ぎ3代目の社長として手腕を振るう。「植栽は、手間を掛ければ子供のようにすくすく育ち、見違えるような姿を見せてくれる」ことが働く原動力となっている。「緑を美しく施工すれば、人々の心を豊かにできる […]
    クラフトバンク総研記者信夫 惇
  • 2025.07.22

    増山勲章さん(増山建設株式会社・五島支店支店長)

    今年4月、五島支店が事務所開設から70周年を迎えたタイミングで支店長に就任した。「若手の確保・育成、公共工事の受注」を明確な目標に掲げ、支店を牽引している。 「従業員の高齢化に対して若手がおらず、将来の人材不足が危惧され […]
    クラフトバンク総研記者信夫 惇