西村映人さん(株式会社トータルプラス・ロープアクセス工事部・主任)
更新日:2025/4/30
10代で足場職人として建設業に従事。その後、20歳で自動車ディーラーに転職するも、営業職との価値観の違いを痛感したこと。また現場作業で得られた高揚感が忘れられず、建設業への復帰を決意。足場作業から修行をし直し、徐々にマンション修繕調査や補修に携わるよう成長したという。


応援のために出向いた松山市での現場をきっかけに、「ロープの魅力に引き込まれた」とターニングポイントを振り返る。高度な専門技術を要し、「誰にでも出来る仕事でなく、瞬時にその独自性に惹かれた」と語る通り、現場から戻るとすぐに社内でIRATA(産業用ロープアクセスの協会)の資格取得を志願。本格的にロープ技術の習得を始め、現在はロープ班のリーダーとして現場の指揮を執る。


「ロープ技術は四国ではまだ認知度が低いが、材料費や人件費の削減、法令対応など優れている部分が多い。今後は更なる普及促進に全力を尽くすことで、地方から業界を活性化させたい」と意欲を見せる。また、普及促進する上で安全性の確保を第一に考えており、定期的な社内でのレスキュートレーニングなどを行い、技術者同士の安全意識も高め合っている。


経営理念は「仕事を通じて全従業員の人間性を高め、物心両面の幸福を追求し、地域社会に貢献する」こと。矢田社長のもと、組織としての成長を加速させる。

株式会社トータルプラスのホームページ:https://www.total-plus.jp/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 川村 智子
新卒で入社した建設コンサルタントで、農地における経済効果の算定やBCP策定などに従事。
建設業の動向や他社の取り組みなどに興味を持ち、建通新聞社では都庁と23区を担当する。
在籍時は、各行政の特徴や課題に関する情報発信に携わる。2024年よりクラフトバンクに参画。
記者として企画立案や取材執筆などを手掛けている。