森政 淳さん(株式会社和田組・土木部課長)
更新日:2025/5/2
高校生の時に同社でアルバイトを経験し、その後、公務員を目指すも「しっくりこない」感覚が残り、「和田組しかない」と決意し入社を志願。2年ほど作業員として現場経験を積み、和田賢社長の後押しにより土木施工管理技士として業務を手掛けている。20年以上土木部に所属し、通常工事や災害復旧、若手育成などに心血を注ぎ、「部下の成長を見守れること、地域の皆様に感謝されること」を仕事の醍醐味としている。


平成30年7月に発生した豪雨では、安芸高田市にも甚大な被害が及んだ。同社が担った県道吉田豊栄線の災害復旧工事は、冬から春にかけ県道を夜間通行止めにして仮設工事を推進。過酷な条件下の中、1年9カ月に及ぶ工事を当時20歳半ばの部下と共に完工した成果物は広島県からも認められ、優秀な技術者に送られる広島県若手技術者表彰を受賞することができたという。同社が設計から携わった民間工事では、2万平方㍍に及ぶ工場造成を2名の若手社員と共に施工し、育成にも尽力。「現在は、若手社員が現場所長や、立派な施工管理者として飛躍している姿を見て嬉しく感じる」と人材を育てることにも確かな手応えを感じている。


会社は社長の強い想いとして「社員は家族」を掲げており、手厚い施策を現在も展開する。建設系専門科以外の高校を卒業した新入社員を対象に、建設系専門学校へ「進学」できる制度を構築しており、入社希望者の関心を引いている。福利厚生では、感謝祭と称し社員家族参加型BBQ大会や周年行事など社員の家族に向けたイベントも充実させており、共に支え合う家族として結束力を高めている。


「建設業は、地元の安全・安心を高度な技術を駆使して守れる不可欠な産業。今後も『和田組なら大丈夫!』という評判が更に定着するよう、会社一体となった活動を続けていきたい」。
株式会社 和田組のホームページ:https://wada-gumi.jp/
この記事を書いた人

クラフトバンク総研 記者 信夫 惇
建通新聞社に10年間勤務。東京支局・浜松支局・岐阜支局にて、県庁などの各自治体や、建設関連団体、地場ゼネコン、専門工事会社などを担当し、数多くのインタビューや工事に関する取材に携わる。
2024年にクラフトバンクに参画。特集の企画立案や編集、執筆などを手掛けている。