坂田建設が「社員最優先」に向けた組織改善を開始へ
更新日:2026/2/23
2025年6月に三ツ井達也氏が、坂田建設(東京都墨田区)の代表取締役に就任した。親会社である徳倉建設(名古屋市中区)の東京支店長を経て就いた重責。過去に本部長として4年ほど坂田建設に在籍した経験も活かし、施工管理部門の強化など、会社としての更なる改善・改良を目指している。真っ先に手掛けた改革は、社内に設置されていた「電設部」を廃止し、1つの部署に統合を果たしたこと。以前と比較し「特に土木面の不備が気になったので、情報共有・意思統一の円滑化を目的に実施した」と経緯を語る。三ツ井社長は「坂田建設に骨を埋める覚悟で来た」と宣言しており、会社を「強い技術集団」に変えるための趣向を凝らしている。

会社は現在、来年度から開始を予定する人事制度の策定に向けた最終段階を迎えている。これまでは年功序列の要素を多く残していたが、4月からは実績次第では若手社員でも早期に給与が上がるシステムの構築を志向する。「能力至上主義に振り切る訳ではないが、懸命に働き結果を残した社員が、公平・公正な評価を受けられる仕組みを作りたい」と意欲を見せる。常にモチベーションを高められる職場環境を望む理由は、「入社した全ての社員から『坂田建設は良い会社』『定年まで所属し続けたい会社』として認められたいから」。三ツ井社長自身が若手の頃は、終身雇用を前提とした社会情勢だった。しかし、現代は「会社は自分のキャリアを高めるために存在する」と目され、「成長を体感できれば上を目指して転職する」という考えが当然とされる時代。「会社として、社員から当社が『通過点でなく終着点』として受け入れられるよう、引き続き施策を打っていく」と力強い姿勢を示している。


三ツ井社長は、自身の使命を「会社を永続させること」と言い切る。もちろん、その過程には成長・転身など様々な要素も含まれている。しかし、全ての根底には「会社を潰すことなく、存続させていくことが至上命題」との揺るぎない信念があり、実現には「当社の施工管理手法を早急に強化し、現場の施工力を高める必要がある」と直近に克服すべき課題を語る。「残りの人生を、坂田建設の社員が有意義に働けるために使う」。社会環境の大きな変化は続くが、坂田建設が創業から培ってきた技術力・対応力・信用力を資産に、三ツ井社長は今日も状況に応じた組織運営を手掛けている。

この記事を書いた人
クラフトバンク総研 編集長 佐藤 和彦
大学在学時よりフリーライターとして活動し、経済誌や建設・不動産の専門新聞社などに勤務。ゼネコンや一級建築士事務所、商社、建設ベンチャー、スタートアップ、不動産テックなど、累計1700社以上の取材経験を持つ。
2022年よりクラフトバンクに参画し、クラフトバンク総研の編集長に就任。企画立案や取材執筆、編集などを担当。現在は全国の建設会社の取材記事を担当。








